組手で反応を良くする方法

8/5(土)総本部道場一般部

組手で難しいのは、相手の動きに対する判断です。
相手の攻撃に対して考えて判断していては
反応が遅れてしまいます。

また、相手が技を出してくる瞬間に反射的に判断しなければ、
攻撃を容易にもらってしまいます。
初級者のうちは、特にその判断の遅れによって
“相手に動かされる”組手になってしまいがちですね。

しかし、反応が遅れてしまうのは、
決して運動神経が悪いからではありません。
トレーニングを積むことで、
誰でも素早い反射をすることができるようになっていきます。

反射スピードを高める具体的方法のひとつは、
「頭の中でしゃべらない」こと。
組手で技を出したり、受けたりした際に
頭の中で色々としゃべっていませんか?
そうしたセルフトーク(頭の中のひとり言)が
攻撃・防御の反射を送らせているのです。

次に、相手をよく”観る”ということ。
この観るというのは相手の攻撃の手足を
凝視するというのではなく、視点を相手の胸辺りに置き、
身体全体を観るという感じです。
そうすると、広い範囲の動きを捉えやすくなる(周辺視野)ので、
相手が技を出そうとする時の、身体のどこかに現れる
微妙な動きが感じられるようになります。

※多人数掛けの約束組手で反応を高める稽古

上級者は頭の中はいつも無言で感じたままに、
身体の中の技の記憶を引き出して闘っていますが、
調子が悪い時や体力の尽きた時は、
やはり頭の中で雑念が生じてしまい、
集中できずに普段の組手ができなくなってしまいます。
コンディションを整えたり体力を高めることも
自分の組手ができるために大切なことですね。