「師範の思うこと」カテゴリーアーカイブ

押忍

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空手道の世界でよく言われる

「押忍」

私も先輩によく

「つらい時、苦しい時こそ『押忍の心』で臨むんだ!」

と教えてもらいました。

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戦前の武道専門学校の学生の間で使われたのが始まりだそうですが

この言葉も色々な意味で使われていますね。

1番よく聞くのは「忍耐」です。

困難や逆境に対しても耐え忍び、心で押し克つ
そしてもう一つは

「心」の中にある「刃」を「押」さえる

つまり、すぐに怒ったりケンカ腰になったりする
凶暴な部分の感情をコントロールし、常に冷静であれ、ということです。

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この「押忍」という言葉の中には、そうした忍耐や平常心の他にも
克己心や空手家としての誇り、空手だけでなく人生そのものの
生きる指針など単純にひと言では言い表せない様々な
深い意味が集約されていると思います。

「押忍」の二文字に空手家としての生き様が凝縮されているんですね。

道場の中でも、子どもたちが「オス、オス」と返事をしますが、
口先だけのオスでは意味がありません。

道場でも改めてこの言葉の重み、深さについて語り、
皆が押忍の精神を体現する心構えを持って
口先だけでない心の入った「押忍」を使えるようにしたいですね。

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最強の布陣

今回の試合は、同日にジュニアの試合が重なっており
久美子先生がそちらの引率に行き、
子どもたちもそれぞれ仕事や学校行事があり
単身で試合に臨むのは今回が初めてでしたが
それもとても良い経験になりました。

まあ、同門の内藤先生もいて、
同じ関西勢の京空会・岩井先生とご家族も
試合に来られていましたので
それほどアウェイ感が強いということも
ありませんでしたけどね。

試合会場では、僕が所属する「格闘技医学会」の
仲間の先生方も試合の引率に来られており
僕が試合に出るということで
ありがたいことに色々とサポートをしていただきました。

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右からご存知格闘技ドクター・Dr.Fこと二重作拓也先生
今回の大会主催者・極真会館浜井派石川道場・石川 昭師範
静岡の松原道場・松原吉隆先生
鳥取の流心会館・藤崎和也先生
愛知の剛柔流練正館・吉田統光先生

石川先生は試合前日からお宅に泊めていただき
藤崎先生は試合前のアップでミットを持っていただきました。
そして、二重作先生、松原先生、吉田先生は
試合のセコンドについてくださり、
これ以上ない”最強の布陣”で挑むことができたのはは
大いに心強かったですね。

拳を交えて繋がった熱き同志が
こうした形でチームとして闘えたことを
とても嬉しく思います。

最高の仲間と、最高の舞台で、
最高の試合ができたこと
そうした機会を与えてくれた
空手の神様に心から感謝します!!
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嬉しいこと2つ

のぶなが杯では、おかげ様で優勝することができましたが、
高校2年の時に空手を始め、今年で33年になりますが、
試合で優勝することができたのは、
今回が初めての経験なんです。

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10代から20代の頃は、新人戦で4位入賞以外は、
ほとんどが1、2回戦負けばかり。

そして、2年前に競技復帰をし、
2回大会に出ましたが、これも共に2回戦で敗退です。

復帰をしてからは、試合ごとにトレーニングメニューを見直し
この年令でいかにして心技体のレベルを上げていくのか
日々実践・検証を繰り返してきました。

そして今回迎えたのぶなが杯にて
空手人生33年、来月49才を前にして、
初めて優勝という経験をすることができました。

僕の座右の銘は「継続は力なり」です。
選手としては特に名前を残せなかった自分でも
コツコツとでも30年も続けていれば
優勝もできるものなんですね。

優勝という結果も、もちろん嬉しいことですが、
それ以上に自分が信じてやってきた空手や
トレーニングが間違っていなかったことが
一番に嬉しかったです。

しかし、ここで慢心することなく、より高いレベルを目指して
自分を高め、あきらめずにやり続けることの大切さを
自身の背中を見せることで、
道場生たちに伝えていければと思います。
そして、もう1つ嬉しかったことは
大会の決勝戦で内藤先生と闘えたことです。

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当道場の一般部創成期に、親子稽古体験会を経て
入門してきた”普通のお父さん”が、
まさかここまで強くなるとは僕自身も予想できませんでした。

まだ稽古体系も確立できてなく、ハードトレーニングと
ガチンコ組手ばかりしていたために、
道場生の入れ替わりの激しい創設当初の一般部で、
時には参加者が内藤先生ただ1人で
いつも2人で練習をしていた時期もありました。

最初は久美子先生にもボコボコにされていた(笑)
内藤先生は、何度も組手で痛い思いをしても
試合でなかなか勝てなくても決してあきらめることなく
週1回の稽古(現在は2回)は、絶対に欠かすことなく
参加していました。

黒帯になってからは、道場や試合の運営なども
サポートしてもらったりするなど、
僕自身も大いに助けてもらっています。

そうして約10年間、共に稽古をしてきた内藤先生と
大会での決勝の舞台で闘えるということは、
僕にとって心からの嬉しさ、感動があり
組手でバチバチ打ち合いながらも、この10年の出来事が
走馬灯のように浮かんで胸が熱くなっていました。

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普通のお父さんでも、一心に物事に打ち込めば
ここまで強くなることができる。
内藤先生は、マスターズ世代の可能性を
みごとに体現してくれています。

そうしたモデルに引っ張られて
一般部のマスターズメンバーもみな熱く燃えています。
これからも天志魂を胸に、共に精進していきましょう!!

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負けず嫌い

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以前、テレビであるスポーツ選手のドキュメントを観ていた時
ナレーターの言葉が心にグッと響きました。
「負けることより悔しいのは

負けたままで終わること

それが真の”負けず嫌い”だ」
負けることは誰でも嫌なもの
よく子どもの遊びなどでも
勝つことにムキになっている子を見て

「あの子は負けず嫌いだなあ」

と言ったりすることがありますね

でも最近多いのは、そうした負けず嫌いではなく
負けるのが嫌だから、最初からチャレンジをしなかったり
最初から「どうせ負けるわ」と自ら”負けフラグ”を立てて
全力を出さない、と言うタイプの負けず嫌いです。

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何事も常に勝ち続けるということはなく
必ず負けることもある
大事なのはその時
負けてすぐに

「もう、やーめた」

と投げ出してしまうのか
それとも勝つまでやり続けるのか
そこが強いハートの分岐点となるのです

負けたり失敗することで気づき、改善し、
その積み重ねが勝利や成功へとつながるもの

これは、スポーツも、勉強も、仕事も、みな同じことでしょう

“負けを恐れない心”こそ
真の負けず嫌いに必要なものだと思います

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覇道と王道

人を制すのは力ではなく心 覇道ではなく王道だ

拳は心なり 心正しければ 拳もまた正し
尊敬する空手家、佐藤勝昭先生(佐藤塾宗師)の言葉です

力をもって人を屈服させるのが覇道であり、
心でもって人を感服させてしまうのが王道です。

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道場でいつも言っていることは

「己が身につけた空手をどう使うかは自身の心次第である」

ということ

よく切れる包丁も、持つ人によって
美味しい料理をつくり、人の心を豊かにするために使われるのか
人を傷つけるために使われるのか違ってくるわけです。

心で人を惹きつけるだけの人間としての魅力を磨く

人間力を高めていけば、自ずと人と争うこともなくなるでしょう

人間としての器を広げ、空手の道で学んだ心を
それぞれの日常で、社会の中で役立てていきたいものですね

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価値観の変化

「世の中には数々の武芸流派がありますが、
それも優劣の差はないといわれますか?」

「そうです。」

「では先生にお尋ねします。
優劣の差がなければ、なぜ技を競うのですか?」

「あらゆる武術には優劣高低の差はありません。
使うものの技倆だけです。
試合を通じて己の真の姿に向き合う。
本当の敵は恐らく己自身だからです」

映画「SPIRIT」より

 

昨日の中豊島指導からの帰宅後、
本部道場では、内藤先生が1人残って
サンドバッグの打ち込みをやっていました。
試合まで後2週間、お互いベストを尽くしましょうね。

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20代前半で燃え尽き症候群になって競技の世界から離れ
40代後半から再び試合にチャレンジするようになってから
稽古への取り組み方の価値観というのが
大きく変わったように思います。

空手を始めた当初は

ケンカに強くなりたい

試合(組手)に勝ちたい

と思っていたのが、いつしか

技を極めたい

不動不乱の心を身につけたい

との思いへの比重が多くなっています。

まあ、前者の考えががまったくないかというと、
そうとも言えないのがまだまだ未熟なところです(笑)

しかし、仕事や空手を通じて多くの人との出会いがあり、
その中でもそれぞれの世界でトップとして活躍している方は
一様に人との比較や競争という相対的な世界で物事を考えておらず、
自分の理念・目的の達成のために日々努力をしている。

そしてそれらが勝利や成功という相対的な部分においての
結果にもつながっているのですね。

そこから自分自身の考え方も変わってきたように思えます。

勝負の世界において、勝つということは
そのための技術を持っていなければならないし、
その技を乱れなく出せるための心ができていなければならない。

自身の心・技・体を練り上げ、磨き上げた結果が勝ちにつながるのなら
強さの本質は自分自身の中にあるということです。

自分の試合について思い出してみても、
勝つために多くの練習はしてきたけれども
結局負けた時というのは、相手というよりも
心折れてしまった自分自身の弱さに
負けてしまっていたように思えます。

ただ勝ちたい!という思いだけでやっていた20代の頃から
今は、他人との比較やその場限りの勝ち負けに心とらわれず、
自身の理想とすべき技が出せたか
心居つかず、乱れず、平常心で臨めたか

そういう視点で日々の稽古に取り組み
試合に臨むことで、新たな世界の広がりを感じられるようになって
まだまだ多くの気づきや発見があり、楽しさがいっぱいです!!
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空手に燃える青春時代

昨日の一般部木曜クラス

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前半は基本、移動稽古で基礎を磨き
後半はサンドバッグの打ち込み、対人で反応系の練習
スパーリング、最後は男気腕相撲大会(笑)で、
若者たちをみっちり鍛えました。

僕が空手を始めたのは、ちょうど彼らの年令くらいの時でした。

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当時は学校が終わったら、そのまま道場に直行
合同稽古が終わっても居残りで
閉館時間までみっちり練習するのが毎日の日課でした。

初級の頃は、先輩たちに下段を蹴られまくって
帰りの階段は、まともに上り下りできなかったり
顔に蹴りが入って、目が腫れたり唇が切れたりと
痛い思いもしょっちゅうでしたが、それでも強くなりたい!
という想いと、共に磨き合っていた仲間たちとの絆の強さで
辞めたいと思ったことはありませんでした。

あれから30年以上が過ぎ、
今はもうこの子たちの親よりも年が上になってしまいましたが、
空手への情熱は、青春時代にすべてをかけていた
あの時のまま、いや、それ以上です!!

自分自身もまだまだ精進していきますが、
今の若者たちも、そうした熱い思いが持てるように、
もっともっと空手が好きになるようにしてあげたいですね。

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試し合いの意識

昨日は一般部稽古終了後に居残り練習。

僕と内藤先生の月末の試合に向けて Fさん、Kさんがスパーの相手やミット持ち、 タイムキーパーなどをしてくれました。

Fさん、Kさんのサポートに感謝です。

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20代で試合に出ていた頃には、練習でとことん体をいじめ抜き 精神的にも自分で自分を追いつめてました。

でも、結局試合直前にしょっちゅう風邪を引いて 思うように闘えなかったり、プレッシャーで 吐き気を催したり、そんなことの連続で 結果として燃え尽き症候群となって 空手からも一時離れたことがありました。

まあ、それから何やかんやでまた空手の世界に戻り、 自分の道場まで開いて、40代後半になってから 競技にも復帰している自分がいます。

今は、試合に対しても精神的、肉体的に自分を追い込むことなく 練習も自分の身体の声を聞きながら、 段階的に負荷や強度を高めていったり、 気持ちも試合だからと言って特にピリピリすることなく 自然な感じで臨むことができるようになりました。

これも空手や人生での様々な経験を通じて 試合に対しての捉え方が変わったからかな、とも思います。

肉体的には20代の頃のようにバリバリは動けなくとも、 20年以上競技の世界から離れていた自分が 今の年齢の中で、技を磨き、体力を高めて どこまでレベルアップすることができるのか、 そうした自分自身の可能性へのチャレンジです。

試合で勝てば当然嬉しいですが、勝った負けたという 結果のみに一喜一憂することなく、ベストを尽くせたか、 自分の組手ができたかを反省し、そこからまた練習で フィードバックして心技体に磨きを毛、理想の組手を目指していく、 そこに喜び、楽しみを感じられるようになりました。

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ジュニアの試合に出場している子たちを見ていても 昔の自分のように、試合を重く捉えすぎて 極度の緊張感に襲われていたり、 負けた時の落ち込みが激しかったりして 苦しみながらやっているのを見かけることがあります。 せっかく好きで始めた空手が苦しいものになっているのは かわいそうなことですね。

試合は文字通り、試し合い。 空手という大きな器の中での一部分です。 これから空手を続くける中で 何十試合とやっていく試合の一回ごとに 心動き、惑わされることなく、 鍛え上げた自分の心技体を表現する場として 試合を通じて、自身を成長させられるようにしてあげたいですね。

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