「精神の成長は欲求を満たすこと」 |
前回の「とことん」からもつながってきます。 人は欲求や好奇心を満たすことで、精神を成長させていきます。 例えば、幼児の食事の時の「ごはんぐちゃぐちゃ」。 よくありますね。 食べながら、ごはんとおかずを混ぜたり手でグチャグチャにしたり。 大人からみたら「うわっ、きたね〜〜っ!」てな感じですが、 子どもにとっては、その「きたない」という概念がないんです。 子どもはそれをやりたい、という欲求や好奇心を満たしたいんですね。 そしてそれが満たされれば、ある日を境にプッツリとやらなくなります。 だから、概念がない子どもにいくら「きたないからやめなさい!」と 怒っても何を言われているのか理解ができないんですね。 理解力を身につけるには、精神を成長させてあげる事、 精神を成長させるには、欲求を満たしてあげることなんです。 「英雄色を好む」と言いますが、実際精力的に活動している人ほど 求めるレベルは違えども、自分の欲求をとことん満たしていますよね。 欲求を満たしていない人ほど、物への執着や、 グチ、不満ばかりを口にして前に進めずにいます。 欲求を満たすことが次のステージに進むための エネルギーとなるんですね。 わが家では、子どもが小さい時、前掛けをつけて ビニールシートを敷いて、その中で好きなように食べさせました。 当然、後の掃除も大変ですが、それも一時の間だけです。 メンタル指導の中でのイメージトレーニングでは、 試合前に「最高のイメージ」と「最悪のイメージ」を 湧かせるように言っています。 「最高のイメージ」は、予想以上に調子がいい、 うまく行き過ぎている状態。 「最悪のイメージ」は何をやってもうまく行かない、 ボロボロに攻め込まれている状態。 実際、想定以上のことが起きた時、動揺して パニックになったりして対応できない事もありますからね。 そうやって、イメージの上下の幅を思い切り 広く取る事で、どんな事が起きても対応できる 「心の余裕」をつくっておくわけです。 結局、なぜ怒ってしまうのかといえば、 子どもがグチャグチャするイメージができていなかったばかりに それに対応できる心の余裕がなく、 掃除に手間がかかる、めんどくさいからとの理由で 親の価値観を優先させてしまうからなんですね。 この「ごはんぐちゃぐちゃ」の場合も 「そうなる」ことを事前にイメージできていれば、 適切な対応ができると思います。 |
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