「欲求を満たし、心のエネルギーを湧かせる」


今回は子どもの心身のエネルギーを湧かせ、
精神の器を広げていくための実践法についてお話します。

●とことんやらせる

以前からお話しているように、人が本来持っている
素晴らしい無限の可能性を発揮するためのベースとして
最も大切なのは「集中力」です。

人はみな、元々本質的能力として誰でも集中力は備えているものなんです。

幼子を見てください。
何をしている時でも、その世界に没頭しているはずです。

脳波測定でも、子どもの脳波は集中・リラックス状態を
示すアルファ波が多く出ています。

しかし、年を重ねるにつれ、いつしか集中は散漫になり、
様々なストレスを受けて身体は疲弊し、筋肉の緊張は高まり、
脳波は雑念・イライラ状態を示すベータ波支配になっています。

これらの原因のひとつは、周りの環境からの様々な影響
によって、集中を妨げられている事にあります。

外界には、様々な価値観の人間がいるので
よっぽどよい友人、先生などに恵まれない限り
外では多かれ少なかれ、マイナスの刺激を受けることになります。

ただ、時間的に最も多くを過ごす家庭において
子どもが心身のエネルギーを湧かせられる環境にあるならば、
外界でのマイナスエネルギーを受け付けない、
または、マイナスをプラスに変換する事ができるようになります。

そして、プラスのエネルギーを持って、高い集中力を
養っていく方法のひとつが「とことんやらせる」
という事です。

我が家ではゲームは時間制限をせずにとことんやらせています。
その結果、ゲームばかりする子どもに育っているか
というとそうではなく、自分で時間管理ができるようになっています。

また、親戚の家庭でも同じようにやっていたのですが、
中学生になった兄弟は、ともに精神的にも成熟した子に育っています。
(むろん、ただほったらかしでゲームをさせておけばよい、というのではなく、
日常の中において親子間でのコミュニケーションや心の持ち方、考え方
などについての話などがしっかりとできている事が大事です)

人が行動を起こすのは、心身にエネルギーが湧いてきた時です。

そして、エネルギーが湧いてくるのはどんな時かというと、
楽しい時、感動・感激した時、そして欲求が満たされた時なんです。

だから、ゲームをしている時に、横から

「もう、ゲームばっかりせずに勉強もしたらどうなの!
宿題はちゃんとやったの!」

などと言えば、エネルギーは奪われる、欲求不満が残る、集中を妨げられる。

これでは宿題をやる気も出てこないのは当然ですね。
やったとしても、頭の中はさっきのゲームのことや、
横から口出しされた事への腹立ち、「うっとーしーなー」「だるいなー」という不満。

こんな状態で勉強をやって、果たして身につくでしょうか。

本当に勉強を身につけさせたいのなら、
むりやりやらせたり、塾でつめこんだりするのではなく、
勉強が身につく状態に心身のコンディションを整えるのを優先することです。


★メンタル指導についてのお問い合わせは
S-HEARTS事務局(竹中方)
06-6868-1961
root@s-hearts1.com

戻る


HOME