「思考の方向による見え方の違い」 |
前回、選手の心にプラスのエネルギーを 湧かせるには、親や指導者の考え方、ものの見方が プラス思考、肯定思考、未来型思考である事が 大切だというお話をしました。 プラス思考であるということは、選手の良い点を 見つけやすくなるということです。 脳は頭の中にある情報を目ざとく見つける働きがあります。 つまり 「この子の良い所を見つけよう」という意識でいれば 子どもの良い行為やチャームポイント、長所などが よく目に付きます。 そして、「あっ、この子ってこんな事ができるんだ」などと 良い所がどんどん見つかり、結果、 「この子はなんて素晴らしい子なんだ!!」 と思えるようになり、もっと良い所を見つけたい、 選手の可能性を伸ばしてあげたい、 と、選手がどんどん好きになっていきます。 逆に「この選手のここがダメ」などのように、 悪いところばかり見る意識でいれば、 選手の行為や態度、言葉使いなど、すべての面で 悪いところばかりが見えてきて、結果、 「うちの選手は、なんでこんななの?」 とますます選手に対してイライラしたり 腹が立ったりしてくるんですね。 以前、あるお母さんが自分の子どものここが悪い、 あそこがダメだとまくしたてるんですね。 「うちの子は、勉強キライだし、宿題も忘れてばかりだし、 ご飯もよく残すし、服を脱いでもちゃんとたたまないし 忘れ物も多いし・・(以下省略)」 そこで私は 「そうですかあ。じゃあお子さんの良いところって どんなとこですか?」 と聞くと 「う・・・・・」 と絶句してしまいました。 良い所が頭に浮かんでこないんですね。 子どもは親から「こういう所が良かったね」 とほめられるのは嬉しいし、そこから意欲も生まれてきます。 そして、子ども自身の物事の考え方やものの見方が プラス思考になります。 親の意識は子どもにも確実に伝わるんですね。 環境的に1番長く接するのは家族であるから、 その環境から子どもの思考や行動が形作られていくのは 当然ですね。 そうしたプラスのエネルギーの善循環をさせていくことで、 親も子どももお互いに気持ちよく生活していく事ができるのです。 スポーツの現場における選手と指導者の関係にも同じことが言えますよね。 |
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