「発信の回路を鍛える」 |
私は、わが子には結構イジワルです。(笑) まず、質問が来ても絶対に答えは教えない。 子ども 「とうちゃん(家ではこう呼ばれています)、 ○○は何でこうなってるの?」 私 「自分は何でそうなると思う?」 子ども 「う〜ん、たぶん○○だからかなあ」 私 「でも、それだと○○にならないんじゃない?」 子ども 「そうか〜、じゃあ、○○が□□になるから こうなるのかな?」 私 「そう、だんだん答えが近くなってきたな。 じゃあ、その□□が△△だと、どうなってくる?」 子ども 「そうか、わかった!だから○○になるんだ!!」 という具合にヒントを与えながら、答えを自分で 見つけ出すように持って行きます。 「考える」「自分の意見を言う」という習慣をつけさせるんですね。 答えをスグに教える事は、これらの能(脳)力を退化させてしまいます。 私自身が答えを知らない時には、何を使って調べればいいかを 教えて、これまた「検索する」ことを身につけさせます。 また、子どもが 「とうちゃん、○○していい?」 と聞いてくると 「それはとうちゃんが決めるんじゃなく、自分で決める事だ」 と言います。 (危険を伴う時は、ある程度のアドバイスはしますが、 基本的には自分で判断して決めさせ、経験をさせます) 考える事や、自分の意思を発信する事、物事を判断する力は、 そうした習慣の積み重ねでそれらの回路がつくられていきます。 子育てに限らず、スポーツや社会においても同じ事ですが、 「自立した人間に育って欲しい」と言いながら 結構親や指導者の意思でコントロールしている場面を よく見かけます。 これではでは、選手・子供達が自立できるわけがありませんよね。 意思=エネルギー=氣はどんどんと発していくもの。 氣をシメる、内側に閉じ込めると「内気」になってしまいます。 実は、私自身、元々はすごい人見知りなんです。 以前はインプット(受信)ばかりで アウトプット(発信)する事をしていなかったので、 何かを見たり聞いたりしても、それが情報として 入ってくるだけで、それらを自分がどう受け止め、 どう感じたのか書いたり話したりすることが まったくできなかったんです。 だから人とのコミュニケーションがうまくいかない。 何かを話されても「へー」とか「ああ、そうなんですか」 と答えるだけで話が続かないんです。 人と接する仕事なのに、コミュニケーションが うまく取れない、それでも人と接しなければならない。 だから余計に人と接する事に抵抗を持ってしまうんですね。 この時はつらかった! ですからそれらを何とか改善したいと思い、 自分が受信したことについて、 少しでもいいから、思った事、感じた事を発信する習慣を つけていくようにしました。 最近ようやく発信の回路ができつつあるかな? 「どんなにいい事を言っても、伝わらなければ 言ってないのと同じなんだ」 10数年、個人事業主として、社会で生きてきた中で、 自分の意思を発信する、人に伝える力の大切さを 身に染みて感じています。 まだまだ未熟ではありますが、これからもより発信の回路を 鍛え上げ、多くの人の魂を奮わす「伝え力」を研ぎ澄ませて いきたいと思います。 |
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