【集中力発揮の条件】
今回は、メンタルトレーニングの最もベーシックな部分である
「集中力」について改めて解説いたします。
集中力トレーニングの方法につきましては、公式サイトにも
書いていますし、セミナーブックにもより詳しい方法について
記載していますので、そちらをご覧下さい。
※公式サイト
http://www.s-hearts1.com/index.html
※セミナーブック
http://www.s-hearts1.com/book.htm
トレーニングをやっているのに、なかなか集中力が身につかない、
という声も聞くことがあります。
それらの要因として、選手の心的・肉体的抵抗によって
脳の神経伝達の流れが悪くなっている、ということがあります。
頭では集中しているのに、身体がそれについていかない、
という状態ですね。
神経伝達の流れが悪くなっているために反応が遅れたり
(スタートが遅れる、振り遅れなど)してしまいます。
心的・肉体的抵抗はどのような時に生まれるのかというと
●食べ物の添加物・質の低い飲み水の摂取により、
体内が酸化しており、十分に集中できない
●過労により、乳酸・活性酸素が蓄積し、エネルギーが不足
して神経伝達が十分にできない
●マイナス感情、イメージ→「病は氣から」というように、
マイナスの思考は自律神経のバランスを乱し、
脳の神経伝達を阻害する
●環境からの影響→指導者の言葉が否定的・感情的なものである時、
選手は指導者の一言で心のエネルギーを失い、脳の働きを
低下させて神経伝達を阻害する。
又、住環境、部室、練習場の「場」の乱れが健康状態を
阻害し、身体の抵抗を高める
いかがでしょうか。思い当たる所が多くあると思います。
現代の若者は特に肉体的健康状態が悪化しており、
それらによって神経伝達が阻害され、集中力や反射能力が
低下していることが多々あるんですね。
病気になったから薬を飲む、というのは本質ではありませんよね。
健康になるためには、病気となっている要因や
生活習慣の乱れを整えて健康を阻害している要因を
取り除く事が大事なのと同じです。
まずは、集中力を高めるよりも、集中力を
落としている原因を取り除く事が大切なんですね。
その上で、集中力を発揮させるための条件として、
練習においては、以下のポイントを押さえるようにしてください。
※上記の心身のエネルギーが満タンであることや、
競技・練習自体を楽しんで取り組んでいる、ということを
前提としています。
●競技の特性を理解した集中への取り組み
例えば、バスケットやバレーボールならば、試合においては
いかに多くのポイントを取るかで勝負が決まります。
したがって、スタートダッシュから最高の集中モードに入っている
必要があるため、練習においても初めから集中が高まる、
少しプレッシャーがかかるような内容に組み立てていきます。
野球やテニスなどは、ワンプレイごと、1球ごとに集中する
習慣づけをするようにします。
●選手が目的目標達成までのプロセスを理解している事
ただ練習を「やっておけ!」だけでは、選手の「考える力」は
育ちません。なぜこの練習をしているのか、
何のためにそれをやるのか、それは自分たちの目的目標達成の
ストーリーとどのようにつながっているのか。
それらを毎日繰り返し、しつこく言い続けることが大切です。
それらを選手が理解できた時、自らの意志で動き、
考えることのできる選手になるのです。
●集中する対象を明確にしている事
エネルギーは分散より一点に集中する方が強くなります。
対象は1つに絞ること。球技ならばボールに集中!ですね。
●レベルに応じたプレッシャーをかけていること
速いパス、短時間で強い負荷をかけるなどのプレッシャーを
かける練習で集中を発揮させやすいようにします。
また、達成の可能性が50%位の時、人間のモチベーションは
最も高まりやすいそうです。
レベルに応じたプレッシャーや課題を与えて
選手のチャレンジャー精神に火をつけてあげましょう。