●指導者の情熱レベルはどのくらい?
今回は、指導への姿勢、取り組みについて、
熱く語られた一冊の本をご紹介します。
タイトルは
「日本一勝ち続けた男の勝利哲学」
著者はバスケットボールで有名な
秋田県・能代工高の元監督、加藤廣志さんです。
全国制覇54回を成し遂げたその裏には、指導者としての
燃え滾るような熱き情熱と、勝利へのどん欲な探究心、
そして選手達への深い愛情がありました。
印象に残った言葉をいくつかご紹介します。
■ただの情熱なら、誰にでもあるのです。それが「燃えるような熱い」
情熱でなければならないというのが私の考えです。燃えるような
激しい情熱がなければ、自分の魂に火がついていなければ、
人を燃やす事はできないのです。
■指導者というのは、そんなところまで私の事を見ていてくれたのか、
と選手達が驚くぐらいに個々の特徴を知り尽くしていなければならない。
そのためには、教え子とのやり取りを通じて、一人一人の性格や癖、
家庭環境なども把握しておく必要がある
■選手と一緒に過ごす時間は、長ければ長いほどいい。
それが指導者の条件である。
■私は普段、試合に負けたときはすべて監督の責任だと思っています。
負けるような選手を育てたのは私です。ですから、試合に負けた時は
理由を考えていつまでも眠れません。答えが出るまで夜通しずっと
考え続けています。能代工が負けても復活できたのは、この負けた
理由を必ず考え、次につなげていくように、徹底した事も大きな
理由だったかもしれません。
■指導者というのは、子供たちの魂に火をつける人間でなければ
なりません。たとえ子供たちの心が眠っていても、強い愛情で
覚まさせる。いったん彼らの魂に火をつければ、その炎は簡単には
消える事はないのです。
『日本一勝ち続けた男の勝利哲学』
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多くの指導者の本を読んだり、実際に「違い」のあるチームの
指導者の方からお話をお聞きしてどの方にも共通して言えるのは、
チームを強くする、選手の能力を引き出す事への、並々ならぬ
「熱い情熱」をお持ちであるということ、そして選手たちへの
愛情も人一倍強いということです。
いつも言っているように、チームのエネルギーは、トップの
エネルギーと相関関係にあります。
今の情熱レベルはどのくらいでしょうか?
地区大会レベルですか?
県大会レベルですか?
全国制覇レベルですか?
自分の情熱レベルが地区大会を勝つ事で満足できるレベルなら、
そのレベル以上の情報が入ってくる事はないでしょう。
脳は常に意識している情報をキャッチする働きがあります。
高いレベルを目指すのなら、そのレベルの情熱を持って
行動するのです。そうすれば、入ってくる情報も変わり、
周りの状況も、目標達成へと向けて動き出し、どんどんと
そのレベルへと近づいていくのです。